夜間断乳って何?

おはようございます。
昨夜はいつぶりかに、娘の寝落ちてゆくまぶたをじっとみつめることができました。
こんな穏やかな時間はいつぶりだろう。
振り返れば、授乳をしていたころは
おっぱいを吸いながら寝落ちしていく我が子を日々見る事ができた
とても貴重な時間でした。

産後のおかあさんが気になる授乳のこと

産後のおかあさんたちの気になることで、特に多いのが授乳のことではないでしょうか。
授乳の仕方、抱き方、あげる回数、体重増加、ミルクのこと、おっぱいのトラブル、アレルギーとの関係、卒乳…
あげればきりがないほどに出てきます。

生後日数に合わせて授乳の困りごとも色々と変化し、
その困りごとがうまく解決せずにおかあさんが一人で悩まれているのはとても悲しい…。

母乳でもミルクでも、
あかちゃんが全身を使って一生懸命に生きるために飲んでいる姿というものは
この上なく愛おしく、神秘的です。

誰に教わったでもなく、
うぶごえをあげた次の瞬間からおかあさんのおっぱいを探して、
ちゃんとたどりつく。
パクッとくわえたら、力強く吸いはじめて
その刺激で産後のおかあさんの子宮はキューッと収縮して元に戻ろうとします。
からだって本当にすごいですね。

授乳のことは、
100人いたら100通りと言っていいほど困りごとも様々なので、
その方に合った方法を対面でお伝えできるのが一番ですが、
その中でも何か解決の糸口になりそうなことをこれから少しづつ書いてみます。

「夜間断乳」について

わたしが助産師になった13年前には明らかにこんな言葉ありませんでした。
ここ5年ぐらい?でなんだかスタンダードになってきているような気がします。
きっと夜の授乳がしんどいおかあさんのことを思って、どこかから作り出されたんでしょうね。

この「夜間断乳」
わたしも「そんな方法できたんや…そんなんできるんかなぁ」ぐらいにしか思っていなかった時、
わたしの大先輩である助産師さんが、
「あかちゃんからしたら全然納得できひんやんなぁ」と言われたことが、
わたしにはとても納得で、
”あかちゃんメガネで見る”ということはまさにこのことだと思いました。

日中はおっぱいもらえるのに、夜になると途端にもらえなくなる。
大好きなおっぱいがランチ限定!!なんでー!?
あかちゃんはとてもかしこいので、
夜もらえないのならお昼は何が何でも吸う!と、より執着が増します。

夜間断乳にたどりついた理由はきっと人それぞれ。
お仕事復帰されたおかあさん
お昼寝する間もなく忙しい睡眠不足のおかあさん

人間の睡眠の欲求が満たされないこの時期、
せめて4時間でいいから起こされることなく寝たい!
わたしも仕事復帰したころはこれが切実な悩みでした。

だからおかあさんの気持ちもよーくわかります。
あかちゃんの気持ちとおかあさんの気持ち、
両方から考えて何が一番いいのかを考えられるようになったら、
きっと夜間断乳はなくなるのかなぁ。

夜間断乳をするならきっぱり断乳することも一つです。

断乳しなくていいように、
夜間の授乳をより負担なくできるよう
安全に配慮した添い乳の説明などもさせていただきますが、
この添い乳も何やら賛否両論のお声が耳に入ってきたりします。

情報がインターネットで簡単にとれる時代。
おかあさんが色んな情報に振り回されて、
目の前のあかちゃんを見られなくなることがないように、
信頼できる地域の助産師にぜひご相談くださいね。

助産師はおっぱいと授乳の専門家。
おっぱいバイバイのその日まで、
2人3脚、いえあかちゃんとおかあさんと助産師の3人4脚で
その限られた時間を楽しめたらいいなと思います。

あん助産院でも、授乳相談を受け付けていますので
お気軽にお電話くださいね。
緊急の乳腺炎などは夜間・休日もお電話受け付けています。

今後も授乳のこと、引き続き書いていこうと思います。

今日も読んでいただいてありがとうございます。

 

 

 

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